メキシコのスーパーやメルカドでよく目にするヒカマ。
6年前メキシコに旅行で来た時に屋台のスナックとして食べたのが私とヒカマの出会いです。
大き目のカブのような見た目、触った感じは粘り気がない長いも、食べてみると胡瓜のように瑞々しくて、日本の梨のような食感、ほんのりした甘味に病みつきになり、ドはまりした食材です。
料理をすること、食べることが大好きな私にとって、これまでに見たことが無い食材や、食文化を試すのは海外生活の大きな醍醐味のひとつです。以前健康オタクだった名残で、(今はそれほどでもない)栄養素をついつい検索してしまいます。
食べた感じだと繊維質が多い且つ水分がかなりの割合を占めていそうだったから、ほぼカリウムと食物繊維かな?と予想していたのですが、調べてびっくり。
かなり優秀食材で更にヒカマが大好きになったのでブログに書きます。笑
アイラブ ヒカマ
Jícama(ヒカマ)とは?
ヒカマはマメ科の球根植物でメキシコと中央アフリカが原産地です。
スペインによるメキシコ征服後、アジアに持ち込まれ、現在は温暖な地域の東南アジアでもよく栽培され現地でお馴染みの野菜の仲間入りをしているそうです。
南瓜ほどの硬さではないですが、けっこう硬いです。かなり太い牛蒡を断裁しているような感覚。
皮のすぐ下の繊維質の部分はココナッツの甘皮(?)のようにしっかりしているので、皮は厚めに剥きます。
ピーラーでは剥くのは難しいので包丁で。
可能性無限なヒカマの食べ方
メキシコでは主に生で塩、チリパウダー、ライムをかけてスナックとして食べられることが多いです。フルーツ屋台をよく見るとパパイヤやスイカ、メロンなんかに混ざってヒカマが入っていることもあります。
生食だとサラダとしても食されているようです。
また生食だけでなくスープに入れたり炒めたり調理して食べられることもあります。
先日夫が牛塊肉とたくさんの野菜が入ったコンソメ味のスープを作りました。
そこにヒカマを入れてみようということになり、少し大き目にざく切りしたヒカマを投入!
人参やジャガイモは煮込まれてかなり柔らくなっているのに、ヒカマはまださっくりとした食感が損なわれていなくて、食感が楽しいスープになりました。
ほんのりとした甘みもスープに入れても全く違和感なかったです。
くせが少ない野菜なので、案外何にでも合いそうだと思いました。
ソムタム風サラダとか。(タイ人に怒られそう笑)
ヒカマと根菜野菜をじっくりローストしてお肉の付け合わせにするとか。
無心に大根の代替品として調理するとか。
ヒカマの可能性は無限
ヒカマの栄養素
ヒカマの可食部分は90%近くが水分です。
それ以外は炭水化物、タンパク質、ビタミンC、食物繊維、カリウム、カルシウムが豊富で、ビタミンB6、マグネシウム、亜鉛、リン、鉄、などビタミンやミネラルが豊富に含まれているそう。
効能が多くてすべて紹介しきれないですが、私がヒカマをますます好きになった効能の一部です。
消化促進、腸内環境に良い善玉菌
100gのヒカマには4.9gもの食物繊維が含まれています。
その中にはイヌリンという水溶性食物繊維が豊富に含まれています。イヌリンはプロバイオティクスで、体に吸収されることなく、腸に届いて善玉菌を増やす作用があります。
また血中中性脂肪を減らす効果もあるそう。
肌は腸の鏡
豊富なビタミンCで抗酸化に期待大
年を重ねるにつれ抗酸化という言葉に反応せずにはいられなくなりました。
ビタミンCやビタミンE、ベータカロチンなどの抗酸化物質が含まれるヒカマは身体の酸化ストレスと戦ってくれるようです。
サプリで日常的にビタミンCは摂取していますがビタミンCは風邪予防や肌に良いですからね!積極的に摂取したいです。
骨粗しょう症予防に
ヒカマには骨を強化する栄養素のマンガン、マグネシウム、鉄、銅などのミネラルも含んでいるので骨粗しょう症の予防にもなります。
ここ最近明らかに運動不足な私。ヒカマを食べて運動していない罪悪感を少しでも減らそうと思っています。
是非試してほしい
日本では稀に沖縄県でも出回ることがあるそうが、日本人にはなかなか馴染みのない食材だと思います。
近所のスーパーでは34ペソ/キロの価格で、中くらいのサイズが16ペソ(約138円)だったので、なかなかお安く手に入れられる野菜です。
栄養価も高い上に庶民の味方のヒカマ、イチ押し食材なのでまだ試したことが無い人には見かけに騙されず是非試してほしいオススメ食材です。
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